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British Library 大英図書館

MyLondon シリーズ

大英図書館。英国およびアイルランドで出版されるすべての出版物が納められることになっている。日本の国会図書館に相当する。しかし蔵書は古今東西におよび、目録数1億5千万以上でアメリカ議会図書館に次いで世界第2位である (1)

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ロンドン中心部、セント・パンクラス (St. Pancras) 駅の隣、ユーストン通り (Euston Road) にあるこの図書館の建物は、1998年6月にオープンした (2)。それ以前の大英図書館の蔵書や機能は、大英博物館 (British Museum) の Reading Room や、その他5,6箇所に分散していた。

なお、上記写真はwikiなどで見る写真にそっくりだが、私が2000年前後に撮ったものだ。

 

外側から見ると、そっけない建物に見える。が中身はものすごく豊富である。研究者なら文献はどんなものでも手に入るといっていいだろう。外国の刊行物も閲覧可能で、日本の地方の博物館の研究紀要とか、バイオ関係の日本語雑誌が毎号保存されているのを、私は目撃した。図書館を利用するには、申請し承認される必要がある。特に調べ物がなくて観光で訪れただけの場合は、展示コーナーを見るだけになる (3)

 

写真左側に見える像は、アイザック・ニュートン (Isaac Newton)。イギリスの彫刻家エドゥアルド・パオロッツィ (Eduardo Paolozzi) が作成。18~19世紀の詩人であり画家であったウィリアム・ブレイク (William Blake) の絵画 (4) を基にしている。ニュートンが運動の法則を著した「プリンキピア」(Principia Mathematica) は大英図書館所蔵である。

 

英国で発行された新聞が保存してある大英図書館・新聞部は、ロンドン北部コリンデール (Colndale) にあり、この新館が開館した後も、その場所でサービスが続けられた。私も古い新聞記事を調べるため訪れたことがある。しかし2013年11月に閉鎖された。新聞はデジタル化され、オンライン・アクセスが可能になっているようだ。

ちなみに、コリンデールには90年代には日本食を売るスーパーマーケット、ヤオハンがあり、そこには旭屋書店も入居しており、当時の日本人のロンドン居住者は一度は訪れた場所だったろう。しかしヤオハンは1997年に倒産して閉店、旭屋書店も2003年に閉店となったのだった。

 

隣のセント・パンクラス駅は2007年にユーロスターのターミナル駅となり、大改修が行われた。さらにその隣のキングス・クロス (Kings Cross) 駅周辺では、大規模な再開発が進行している。大英図書館の裏 (北側) も、以前はひっそりしたエリアだったが、今はライフサイエンス系の研究所が稼働している (5)。徐々にロンドンも変わってきている。

 

Link: THE BRITISH LIBRARY - The world's knowledge


(1) British Library - Wikipedia
(2) History of the British Library
(3) British Library をご利用いただける方々
(4) Newton (Blake) - Wikipedia
(5) The Crick Institute unpeeled : Nature