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Down House ダウン・ハウス ~ チャールズ・ダーウィンの家

MyLondon シリーズ

 

チャールズ・ダーウィン (Charles Dawin) が後半生を過ごした家がロンドン南東部、Downe 村にある。「種の起源」もここで執筆された。現在は English Heritage により管理され公開されている。ロンドン中心部から電車とバスさらに徒歩で1時間少し。 ロンドンからの日帰り散策に適している。

 

下の写真は2000年10月撮影。他にも写真を撮ったと思うが、手元にあるのはこれだけ。もしいつか他に見つかったらアップしたい。

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ダーウィン (*1) は1809年2月12日、イングランド中西部シュルーズベリー (Shrewsbury) 生まれ。エジンバラ大医学部中退、ケンブリッジ大卒業後、1831-1836年、測量船ビーグル号に乗船し、ガラパゴス諸島など主に南米を探索。1837年、ロンドン (Gower Street) に住む。1839年、エマ (Emma) と結婚。1842年9月、ロンドンの喧騒を避け、ロンドン郊外 Down House に移り住む。ロンドン時代に着想を得ていた自然選択の考えについて、1959年「種の起源」(On the origin of species) (*2) を出版。1882年死去、ウエストミンスター寺院に埋葬。妻と兄は Downe の墓地に埋葬されている。

Downe という地にある Down House という名称だが、Downe はもともと Down と呼ばれてた。しかしアイルランドにある Down との混同を避けるため、19世紀半ばに Downe に変更されたという経緯がある (*3)。

Down House は English Heritage により1998年4月に一般公開された。さらに2009年2月、ダーウィン生誕200周年および「種の起源」出版150周年を記念し、3か月の改装期間を経て新たな展示物を加え再公開された (*4)。

 

Down House のホームページ by English Heritage。

www.english-heritage.org.uk

下に地図を掲げる。ピンを立てているところが Down House。ロンドンとの位置関係を示すため大縮尺で示すが、拡大もできる。

アクセス方法はホームページにある。

私が訪れた時はおそらく Bromley South駅からバスに乗り、バス停からちょっと歩いたと思う。ホームページによるとBromley Southからのバスは146系統。TfL (ロンドン交通局) サイトによれば終点は Downe Church。地図で見ると Downe Churchから Downe Houseまでは650メートルほど。10分弱の歩きだ。当時はもっと歩いたように思っていたが、そんなものなんだ。なおホームページによると、日曜以外はOrpington駅からR8バスが出てDown House前で要望により停まるらしい。

 

1枚の写真では家全体や内部、庭の様子を伝えられない (内部は撮影禁止のようだが)。

現在の Down House では、当時を再現した書斎やダイニング、ビリヤード・ルーム、寝室、直筆ノート、マルクスから送られたマルクスの署名入り「資本論」、ビーグル号の船室を再現した展示や、デジタル機器を駆使した種々の展示を見ることができるようだ。ダーウィンは長年ミミズを研究し、最後の著作はミミズに関するものだった。Down House の庭はとても lovely だが、この庭でダーウィンはミミズを研究し、それに関する展示もある。研究の記録だけでなく、この家を訪れた人がさまざまな展示を通じて感じるのは、妻と子供を愛し続けた優しい家庭人としてのダーウィンという人であるらしい (*4,5)。

 

ところで上に掲げた写真だが、帰り際に少し離れたところから家の側面を写したものだ。今改めて Google Street View で見ると、写真を撮ったのはこの位置からこの角度だとわかる。スクリーンショット画像とその下に Street View へのリンクを添付する。

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上の画像の Street View へのリンク:https://goo.gl/maps/KJLd3F6bHhv

私の写真では家の外壁が白くて、いろいろな記事で見る今の家の外壁はややベージュ色を帯びてる感じだが、単に見え方の違いか、あるいは改装の際に塗装し直されたりしているのだろうか。


*1 チャールズ・ダーウィン - Wikipedia
*2 正式タイトルは “On the Origin of Species by means of Natural Selection, or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life.”
*3 Darwin Online: Introduction to Earthworms
*4 Charles Darwin anniversary: Down House, Kent - Telegraph
*5 Darwin's house: Discover the origins of evolution in rural Kent | The Independent